間違えやすい言い回し
「煮詰まる」
この日本語の言い回しの、誤用のなんと多いことか。
もし仮に、「誤用の多い言い回しランキング」なんてものがあったら、おそらくベスト3には入るだろう。
しかもたちの悪いことに、ほとんど正反対の意味で誤用されるのである。
誤った例)
会議で煮詰まってしまったので、新しいアイデアを考えるために休憩を入れた。
これは完全な誤用だ。
「煮詰まった」=「行き詰った」という意味で使ってしまっている。
正しい意味はこうだ。
■煮詰まる
十分に議論・相談などをして、結論が出る状態になる。
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)
「会議で煮詰まった」といえば、行き詰ったマイナスのイメージととらえている人が少なくないが、まったく逆なのだ。
結論に達する状態をさすのだ。
もの書きのプロではない人たちがブログなどで文章を書いているのであれば、こういう誤用にも目を瞑ろうと思うが、実際に出版されている書籍などで見かけると、少しがっかりする。
書く人もプロ、編集する人もプロ、それなのにこういう日本語の間違えをするというのはどういうことだろうと。